
活動を始めるとき、名前を決めることはとても大切なことのように思えます。
覚えてもらうための屋号。
広げていくためのブランド。
私は小規模な養蜂家ですが、”Blue Tree Honey” という屋号をもっています。
マルシェなど、私自身がはちみつを直接販売する時に使います。
けれど、私は当初からそこにこだわる気持ちがあまりありませんでした。
ミツバチと向き合う時間の中で、名前よりも先にあるものをいつも感じているからです。
季節の移ろい。
小さないのちの営み。
人と人との静かなつながり。
それらは、どんな名前をつけたとしても変わらずそこにあります。
はちみつを託す仲間は、
ほとんどがオリジナルのラベルを作って販売しています。
もちろんそれは強制ではありません。
私にとっては『どちらでもよい』ことなのです。
屋号は、活動を説明するためのひとつの目印のようなもの。
でも本当に大切なのは、名前の外側で積み重なっていく時間。
だから私は大きく広げることよりも
顔の見える関係の中で静かに続いていくことを選びたい。
必要としてくれる人に必要な分だけ届いていく形で
この営みを続けていけたら、それで十分なのだと思っています。